本当に怖いリスクは、市場ではなく「売る人」だ。

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よく、株で損したとか、怪しい投資話に乗って損したという話を聞きます。また、今まで必要だと思って契約していた保険を、後で見直ししてみたら実は自分に合っていなかったなどということも往々にしてあります。これらの「損」が生じた原因は、市場が悪かったから損したとか、保険商品自体に欠陥があったからというわけではなく、それを自分に薦めた「売る人」にあったと言えます。

怖いのはそれを「売る人」

私たちは、株や投資信託を買ったり売ったり、各種の保険に加入するとき、何をもとに決めるのでしょうか。ごく一部のプロ(セミプロ)を除いて、証券会社のセールスの人が勧めている株や投資信託であったり、保険会社の代理店のセールスの人が薦めるものを基準にして決めていることが多いと思います。
でも、このような判断を「売る人」任せにしたばかりに、計り知れないリスクを抱え込むことになります。例えば、株式投資する時に、自分が判断したリスクならば、最大このくらい損することがあるとある程度覚悟もできるでしょう。しかし、本当は非常にリスクが高い投資を、確実に儲かるように信じ込んで(信じ込まされて)投資したり、証券会社が薦める銘柄に安易に投資した場合、不幸な結果を招くことになります。このように騙される話はもちろんですが、それ以外の損失の場合でも、怖いのは市場リスクではなく、それを売る人ではないでしょうか?。

本当に儲かる話を人に教えるわけがない

セールスマンは、その商品を売ることで手数料収益を得て、属している会社に貢献し、給料を貰っています。歩合給の人ならば、手数料収益が給料に直結するでしょう。保険会社の代理店の場合も、契約実績に応じて、保険会社から手数料が支払われます。乗り合いの保険代理店の場合は、複数の保険会社の手数料率を比べて、代理店に沢山手数料を落としてくれる保険会社の商品を薦める場合も往々にしてあるでしょう。表向きは「お客様第一主義、顧客満足(CS)」とはいっていても、現実は営利企業である以上、自分の会社の利益を第一にしているのです。

株や投資信託を買うとき

考えてもみてください。あなたが売る人の立場だったら、本当に儲かる話を他人に教えるでしょうか?自分で投資して儲けた方がいいに決まっていますよね。他人から「非常に有利な投資」を教えて貰えるわけはなく、100歩譲って「ひょっとしたら少し儲かるかもしれない話」くらいに心得ておくくらいでちょうどよいのではないでしょうか。

生命保険や各種保険の契約をするとき

生命保険等の保険の場合、本来その人にとって必要でもないし、メリットもない保険を契約してしまうのも、広告やセールスマンのトークに乗せられているからです。綺麗なシミュレーション資料を見せられ、懇切丁寧に説明されるとついつい乗せられて契約してしまうのでしょう。でも決める前に冷静に判断しましたか。「他社の商品と比較しましたか?」「ネットで割安な同様の商品がありますか?」「ネガティヴ情報を調べましたか?」「他のセールスマンの話も聞いてみましたか?」

今はネットでもある程度の情報が分かる時代です。医療の世界でさえ「セカンドオピニオン(医師の診断や治療法について、患者が別の医師の意見を求めること)」が重要だと言われていますよね。保険の良しあしも、「売る人」を信じ込むのではなく、本当に自分に必要な保険を冷静に判断し、契約したいものですね。

まとめ

銀行マンや、証券マン、FP(ファイナンシャルプランナー)などの広義の金融関係者は、まず第一に自分の属している会社の利益と、自分の利益(収入)を優先します。とすれば、消費者(買う側、投資する側)としては、ことお金に関することで、他人を頼る際は慎重になるべきでしょう。自分はお客様だとふんぞりかえっていると、いつの間にかお金をはぎ取られて、いつのまにか「裸の王様」になってしまっていたなんてことにならないようにしましょう。
「お金の話で、「売る人」を盲信するな」
「自分でわからないものに投資するな」
「他人の意見も聞け」
この精神でいきましょう。

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