マンションを長期に不在にする時、やっておくべき、又はやっておいた方が良いこと

International travel young woman airport lobby illustration お部屋の中のこと
1ヶ月以上マンションを不在にする方が しておくこと、やっておいた方がよいこと

旅行や帰省でマンションを長期不在にすることがありあます。

当然、お部屋の中に人がいなくなります。(-_-;) 当たり前のことなのですが、人が住まなくなった家は、電気を使いません。水も、ガスも使いません。また、火災が起こっても分かりませんし、漏水していても気づきません。私たちは自分の財産を管理維持していくために、またほかの人に迷惑をかけないためにしておくことがあります。

今回は、おおよそ1ヶ月以上マンションを不在にする場合、どんなことをしなければならないか(must)、またどんなことをしておけば、よりよいか(better)をご説明します。

この記事は、以下の人にとって参考になります。
・マンションを1ヶ月程度以上不在にする方

スポンサーリンク

これだけはやっておく(must)

所有している/借りている 問わず重要なこと

鍵を閉める

長期不在時に怖いのが、空き巣被害です。これを防止するのは簡単で、鍵をかけておくことです。

すべてのドア、窓の施錠を確実に行いましょう。

ガス・水道の停止

停止方法・・・ガスは、ガス会社に連絡します。水道は、水道局に連絡する他、管理会社が水道メーターの検針を行っている場合は、管理会社に連絡します。

長期不在中に異常が発生した場合、事故や災害が発生する可能性があります。例えば、ガスはガス漏れ、水道は水漏れの危険性があります。

実際に起こった事例:

水道を閉栓したあと長期不在にしていたが、1週間後に帰ってくることになり、水道の開栓を管理会社に依頼し、管理会社が行った。1週間ほどして家に帰って調べたところ、台所のシンクの蛇口が開栓していたことがわかり、そこから水が1週間流れ続けていた。この費用は所有者が負担した。

120㎥以上も流れていたそうで、この費用は多大です!。

異常が発生しても、気が付かなければ、被害が拡大する可能性があります!
また、非常通報が警備会社に届き、警備員がお部屋の中に入ろうとしても、施錠されていて入れません。
警察に通報し、実力行使(鍵を壊す等)する場合もあります。

蛇口を締めておく(※洗濯機用水栓の蛇口は忘れがち!)

蛇口は普段よりきつく閉めておきましょう。洗濯機用蛇口は忘れがちです。ホースが抜けてしまうことがあります。その際蛇口を締めていないと水が漏れます。

ガス栓を閉める。
※ホースの経年劣化が思わぬガス漏れを引き起こした事例があります。人間が異変に気づけず、被害を大きくする可能性を考え、必ずガス栓を締めましょう。

※ガス給湯器の水抜き:配管や給湯器内の凍結による破損・不具合の防止のためです。給湯器の水抜きの方法は、取説やガス会社のwebサイトで確認が可能です。また、ガス会社のスタッフが操作しにきていただくことも可能です。

電気の扱い

家電のコンセントは抜くようにする

Make sure appliances are unplugged.・※取扱説明書等の長期間使用しない場合の取扱い方を 個別に確認しておきましょう。
※コンセントから出火した事例があります。理由は、コンセントに溜まった埃でした。また、コンセントを抜くことで待機電力の節約にもつながります。

電池を抜きましょう。

各種リモコンや、ストーブの中の電池を抜いておきましょう。長期間設置したままにすると、液漏れや腐食の原因になります。

帰宅後のメーター正常作動の確認も重要

最後に、帰宅後、メーターが正常に機能しているかどうか、再度確認することが大切です。使っていないはずなのに水道メーターが回っている、ガスメーターが回っているなどの異常があれば、水道、ガス会社に連絡し、対処してもらうことが大切です。

郵便物の転送又は預かりサービスを利用する

郵便物の転送サービス郵便物が溜まったポストを人が見たらどう思うでしょう。あぁ不在にしてるんだなぁ、くらいに思うかもしれませんし、近寄りがたいと思うかもしれません。また、行方不明や失踪していないかなどと勘繰られるかもしれません。郵便物がたまらないように、郵便局に一時的な転送を依頼するか、預かりサービスを利用することを検討してください。

マンション内の知り合いに告知

これは、不在時に何か起こったとき、速やかに知らせてもらう手段でもあります。また、マンションの近況や状況等、些細なことでもコミュニケーションを取れる人がいた方がよいでしょう。

新聞の配達を停止する

新聞は毎日配達され、直ぐにたまり、ポストがいっぱいになるでしょう。停止をしておいてください。防火・防犯上も有効です。

家の中の重要なものの保管、管理

貴重品や重要な書類は、金庫や外部金庫に保管することをお勧めします。また、家財の管理を委託する場合は、信頼できる業者を選ぶようにしてください。

分譲マンションの所有者である場合

管理会社に連絡をする

管理会社に連絡先を伝えましょう。届け出方法があるはずです。管理会社の指示に従って下さい。

管理組合の役員になっている場合

管理組合の役員になっている場合、わかった時点で他の役員さんにお伝えください。もし就任期間中帰宅できない場合、次の方法で対応するとよいでしょう。

●他の組合員に役員を変わってもらう。

●遠隔会議システムを利用する

遠隔でも会議が可能であれば、理事会・総会等集会の際、遠隔会議システムを利用できるかどうか確認しましょう。実際にマンションに居なくても会議出席が可能となります。

●理事会総会への代理人出席

管理規約で理事会・総会への代理人出席が可能になっている場合があります。代理人の要件を確認し、代理人が出てもよいでしょう。まだ普及は進んでいませんが、郵便で議決権行使を行うのに変わり、アプリでの投票や出席ができるようになっている場合があります。

セキュリティの確認

セキュリティシステムを設置している場合は、正常に動作するか確認してください。また、不審者が侵入した場合に備えて、近隣住民や警察に連絡先を伝えておくことをお勧めします。

住戸内の定期的なチェック

長期不在中に定期的にマンションをチェックすることで、異常が発生した場合に早期に対処できます。また、チェックの頻度や方法については、信頼できる友人や家族に相談することをお勧めします。

マンションを借りて住んでいる場合

家主(管理会社)に連絡する

長期不在に備えるための最初のステップは、家主に通知することです。いつ出発し、いつ戻るかを知らせてください。そうすることで、留守中に必要なメンテナンスや修理の計画を立てることができます。また、留守中に何か問題が発生した場合の緊急連絡先を大家さんに伝えておくことも大切です。

また、大家さんに変わり仲介している不動産会社か系列の管理会社が窓口になっている場合があります。

連絡を取り合うことが重要な理由

長期不在の場合、大家さんや不動産管理会社、その他の生活者と連絡を取り合うことが重要です。なぜなら、大家さんや不動産管理会社は、あなたが留守にしていることを知らなければ、あなたが家に出入りしなければ、何かあったのではと判断してしまうからです。さらに、郵便受けが郵便物でいっぱいになっていると、あなたが物件の手入れをしていないと判断される可能性もあります。

このような場合、大家さんや管理会社は警察などに連絡して安否を確認することもあります。

保険を確認する

長期不在にする前に、加入している保険を確認することも大切です。留守中に発生する可能性のある損害や損失が保険でカバーされているかどうかを確認しましょう。賃貸の場合は、保険への加入を検討するのもよいでしょう。

 

やっておいた方がよい(Better)

長期不在にする場合、人がいなくても安全・安心を確保するために何をしておくかを考えるのが大事です。

セキュリティ

防犯面の対策

・固定電話がある場合は 『 後ほど折り返し致します。 』に変更するか、転送で個人の携帯電話に転送するようにしておくとよいでしょう。

※留守電メッセージを設定しない事も一つの対策です。というのも、親しい人や必要な電話は携帯で事足りれば、重要な連絡を逃すこともなくなるでしょう。

防災面の対策

防災面で 事前に対処しておくことで防止できることや 何かあった際には スムーズな対応が可能となる対策を挙げます。

災害対策

洪水や火災、地震など、あらゆる災害への備えを万全にしておくことが重要です。そのためには、煙探知機や消火器などの安全装置を設置することが有効です。

通知・郵便物への対策

請求書が届いていても不在であれば気づきません。ウェブをつかった決済報告を選択する等、家にきている請求書を頼りに支払いを行わないよう気をつけて下さい。

・新聞の停止 ・・・ 販売店に連絡し 配達を停止する。
※玄関先などに溜まってしまう新聞などをなくしておく事は 長期不在であること周知させないことにつながり、防犯対策につながります。また、ポストに新聞が溢れることは、外観上も好ましいことではありませんよね。

転貸を検討する

長期に渡って家を離れる場合は、転貸を検討するのもよいでしょう。そうすることで、留守中の家賃を賄うことができますし、自宅が安全に使用できるようになります。転貸が許可されているかどうか、事前に家主に確認するようにしましょう。

・ご近所さんへ 長期不在時の連絡先を伝えておく。
※ご近所の方が心配することや 長期不在の期間中に 自宅の異変や不審者の出入りなど 自宅の異常に気付いて頂ける可能性があります。

留守宅点検サービスを利用する

遠方への転勤などで、定期的にマンションに戻ることができない方もいらっしゃると思います。そのような方は、留守宅点検サービスの活用を検討されてはいかがでしょうか。留守宅点検サービスとは、マンションの鍵を専門家に預け、不在時でも換気や給水、漏水などのチェックを行うサービスです。

留守宅点検サービス

留守宅点検サービス

月額1万円程度の費用がかかりますが、留守中に何かあったときの修理費用をカバーするためにも、ぜひ利用したいサービスです。また、サービス提供会社によっては、留守中の生活空間の清掃を含むプランを提供しているところもあります。

留守宅点検サービスに含まれるサービスの一例として、窓を開けて換気をする、水道を確認する、水漏れや水滴がないことを確認する、郵便物を確認する、室内やベランダを清掃する、消防点検や排水管清掃に立ち会うなどが挙げられます。

室内環境を良好に保つ

長期不在時の臭気や湿気などの室内環境を衛生的に保つことや 外出前のゴミ処理や掃除も重要です。

24時間換気システムはつけておいた方がよい

換気扇とは違い、24時間換気システムは、室内環境(湿気や臭い等を)を人がいる状態に近づけることができます。電気代もわずかです(24時間つけっぱなしにした場合でも1カ月当たりの電気代は100〜500円程度といわれています)ので、不在時でも点けておくことをお勧めします。

また、部屋の中の押入れやクローゼット等も 少し開放しておくと、空気の流れが押し入れに入り、空気のよどみを防ぐことができます。

 

カーテンを閉める

カーテンを閉めることで、直接的には、日差しによる家具や畳、フローリングの日焼けを防止できますが、ずっと締め切っていると、不在であると判断されやすく、防犯的にはマイナスでしょう。ずっと同じカーテンの閉め方であることは、部屋内が不在であることを暗にしらせることにつながるからです。

布団などを十分乾燥させて収納し 収納扉を開放しておく。

布団を乾燥させ収納長い間布団が押し入れにしまわれていると、虫、埃、ダニ等の温床になります。乾燥させ、(日光に当てるのもよいでしょう)、収納させましょう。そして、空気の出入りはあった方がよいですので、収納扉は開放しておきましょう。

 

排水口を塞ぐ

排水溝を塞ぐ普段水を使うと封水と言って、管の中に水が溜まる構造となっており、それが管内の異臭が部屋内に充満するのを防ぐ役割があります。不在にし、水を使わないと、封水が蒸発して、異臭が部屋中に充満することがあります。何かで塞いでおくことが良い対策となるでしょう。

 

最後に

いかがでしょうか? マンションを長期に不在にすることは、色々なリスクが伴います。ここにあることを読んでいただいて、実行していただければ、皆さんも安心してマンションを留守にできると思います。

最後まで読んでくれて、ありがとうございました。今後の運営改善に生かしていきたいと思います。感想、疑問、指摘などなんでも結構です。是非コメントをお願いします。(一番下です)

SNSでフォローして、是非仲間になりましょう。

コメント