マンションの管理人に頼めないことを5つに分けて解説

マンションの中で、日本人の管理人が作業着で清掃用具を持って、笑顔で生き生きと清掃作業をする姿 共用スペース

この記事では、マンションの住民が管理人さんに頼めることと、頼めないことが分かります。
また、管理人さんによく働いてもらえるようなマナーや気遣いのヒントも、お伝えします。

よく、住民同士でこんな会話があります。

新しい管理人さんは、よく気が付いていい人ね。

前の管理人さんは、学校帰りの子供を管理事務室で預かってもらったりよくしてもらったわ。それに比べて今の管理人さんは・・・。

 

正直、管理人さんも、他の職業と同じで、よく働く人、些細なことに気が付く人等、個人差があります。
しかし、管理人さんの仕事は、管理会社と契約を結んだ内容のお仕事をしていますので、住民が、してもらっていない、行き届いていないと感じることがあっても、管理人さんが悪くないことも多いのです。

管理人さんの良し悪しを判断する前に、住民が管理人の仕事内容を理解すると腹おちしやすいです。

管理人さんは、毎日マンションの中で働いてもらっている、マンションの「顔」です。
管理会社に雇われているとはいえ、毎日顔を合わせる顔なじみでもあります。
良い人間関係を構築し、住みよいマンションを目指していきましょう。

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管理人さんに頼めないこと

契約以外の業務・・(危険な箇所の清掃や子供を預かること等)

例えばこんなことです。

「ルーフバルコニーの外側の草むしりを頼んだけどやってくれないの、前の管理人さんはしてくれたのに」

「廊下の窓枠の格子が綺麗になっていないわ。なぜ掃除してくれないの?」

「前の管理人さんは、学校帰りの子供を良く管理人室に入れてくれて、お茶やお菓子も出してくれたみたい。助かっていたのに、今の管理人さんはしてくれない」

契約外ではないですか?

管理人は管理会社から業務内容の指示を受けています。

●勝手に屋上や、ルーフバルコニーの柵を乗り越えて、転落の危険のある個所へ立ち入ったりすることは、管理人にさせないようにしている場合があります。
→してくれないとぼやく前に、困っていることは、管理人にまず相談してみましょう。

●契約で、清掃する箇所になっていないケースがあります。(共用廊下の窓枠の格子等)

●管理人室は、管理人の仕事を行う場所であり、団らんする場所ではありません。また、管理組合の重要な書類や、備品、個人情報もあり、誰でも入ることができるのは好ましくありません。
寧ろ、管理人室に子供を入室させている前の管理人より、入らせない管理人の方がしっかりしているとも言えます。

過剰な清掃のレベルを求める

管理人さんは、館内(エントランス、外回り、階段、廊下等)の清掃を行います。
清掃という仕事は、見る人によって、出来栄えの評価が分かれます。
綺麗好きのひとなら、玄関に落ち葉が一つ落ちていても、清掃ができていないと思うでしょうし、手摺にチリがあれば、今日は清掃していないのかなと思います。
反対に、そこまで出来ていなくても、それなりの綺麗さであれば良しとする人もいます。

管理委託契約書の清掃内容を見てみましょう

管理組合と管理会社は「管理委託契約書」を交わしており、その中で、清掃内容を取り決めています。

例えば、「玄関ポーチは、ゴミ拾い(1日●回) 掃き掃除」等です。

管理人は取り決めている清掃内容に従って仕事をしていますので、出来栄え云々も大事ですが、定められた清掃内容に沿ってお仕事をしてもらっているかどうかを確認してくださいね。

 

個別住戸の修繕や設備の修理

簡単にいうと、「お部屋の中のことは、業務範囲外です」ということです。
ただし、お部屋の中のことであっても、一旦管理人さんに、どうしたらいいかアドバイスや協力を求めることはできます。

管理会社が、管理人とは別部門で、修理をおこなっていたり、管理会社経由で、修繕業者やサービス業者を紹介してもらえる場合もあるでしょう。

個別住戸内の修繕や設備の故障などは、その住戸の区分所有者が、ご自身で管理・修理を行う責任があります。
管理人は共用部に対する業務を担当するため、個別住戸に関しての修繕や設備の修理には直接関与できません。

 

 

共用施設の利用に関するフォローや利用時間の変更受付

例えば、集会室の貸し出しに関し、時間の変更に応じ、必要な鍵を貸し出し、新たに利用する手続きを行います。

 

隣人トラブルの仲裁

隣人とのトラブルや騒音など個別の問題に関しては、管理人が直接関与することはできません。住民同士で解決を図る必要があります。

騒音問題、ペット飼育問題、喧嘩等の仲裁仲介がこれにあたります。

 

仲裁してくれないから、不親切なのではなく、そもそも管理人の業務ではないのです。理事会に報告し対処する等してください。

管理人に頼めること

分譲マンションの住民が管理人に頼めることと頼めないことは、マンションの管理規約や使用規則によって異なります。
一般的な内容は、以下の通りですが、具体的には各マンションの管理規約や使用規則を確認してくださいね。

共用施設の予約や利用に関する手続き

例えば、駐輪場、駐車場の空き状況や、共用施設の利用時間について管理員に相談し、必要な手続きを受け付けてもらえます。

照明切れの修繕や設備の不具合の復旧操作

共用部の照明が切れたり、宅配ボックスの取り扱い等、管理人に管球交換や、復旧操作の依頼をすることができます。

管理人の業務時間外で、急を要する場合等は、管理会社の対応窓口に相談してみてください。

マンションの中で、日本人の管理人が作業着で清掃用具を持って清掃作業をする姿

 

 

 

 

 

 

盗難・破損等、異常発見時の受付

落とし物があった、動物の死骸があった、自転車が盗まれた、車が傷つけられた等、異常を発見した場合、管理人が一時受付をします。

管理人が自身で対応する場合もありますし、会社が対応する場合があります。
また、管理人の勤務時間外であって、急を要する場合は、管理会社へ連絡してみましょう。

管理人に気持ちよく働いてもらって、住みよいマンションにする

管理人さんは、管理会社から雇われて、通常同じマンションに勤務しています。当然毎日のように顔を合わせるわけですし、住民としても、管理人さんによい仕事をしてもらって、住みよいマンションにしていきたいと思うでしょう。

管理人さんと付き合うヒント

挨拶をしましょう

言わずもがな、心がけましょう。
管理人さんが、住民さんの一人一人の顔や雰囲気をわかってもらう機会です。

気になることは、直接注意せず、営業担当者や理事会を通しましょう

毎日のように顔を合わせるのに、直接注意したりするのは引けますよね。
そんな場合は、営業担当者や理事会(役員さん)に相談してみるのも手です。

上から目線でない会話を心がけましょう

カスタマーハラスメントが話題になる世の中です。顧客とサービサーという関係にあるとはいえ、人間同士です。わだかまりを無くすためににも、意識してみましょう。

深入りしすぎず、適切な関係を保ちましょう

過度の贈答や、飲食に行くなども、円滑な人間関係の構築の為するなというわけではありませんが、サービス提供を行う・受ける関係です。適切な距離感で付き合っていきましょうね。

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