こんにちは pikorin です。

この記事は以下の人におすすめです。
・火災を防止したい人
・マンションに住む人すべて
マンション火災なんてそうそう起こらないだろうし、起こっても酷くならなければなんとかなるわと思って、特に備えをしていない方も多いです。それに私のマンションは火災警報設備がついているし、いざとなったら警備や消防隊がかけつけるシステムになっているから大丈夫と思っている人もいます。
★もちろんマンションには、一般の住宅に付いていないことも多い火災報知設備が整っていたり、建物構造も耐火性能に優れている場合が多いのですが、実際には、1日多くて10件くらいは発生していますので慢心は禁物です。(「令和4年度消防白書」より引用)
今回、火災は何が原因で起こるのか、その原因は何かを、実際起きた事例を元に説明しますので、皆様もこれを機会に是非考えてみてください。この記事を読まれて、火災の防止に役立て貰えたら、嬉しく思います。
マンション火災ってどのくらい起きているの?
総務省消防庁が発表した「令和4年度消防白書」によると、令和3年中に1万243件の住宅火災が発生しており。その3割強の3,334件が共同住宅の火災です。
共同住宅の中には、アパート等もあることから誤差はありますが、ざっと1日10件程度は発生していることになります。
引用元 https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/65826.html
出火原因ランキング発表
ガス機器、たばこ、放火が上位3つ
1位の「ガステーブル等」はガスコンロを中心としたキッチンまわりのことで、調理中の火災が最も多いと考えられます。
次に多いのが「たばこ」で、火の不始末や寝たばこといった不注意が出火につながると考えられます。
3位の「放火」ですが、人間が放火を行う手法は様々で、原因もバラエティに富んでいます。
4位以下でピックアップ、電気機器による火災
4位は「電気ストーブ」で、5位以下にも「コンセント」「差し込みプラグ」「電気コンロ」など、電気機器関係の出火原因が目立ちます。
電気は使うと熱を発することから、火災を引き起こす原因となります。火を使うだけが出火原因となるのではなく、一見火災とは縁遠いと思われがちなオール電化マンションでも火災のリスクはあるのです。
経済産業省より、東日本大震災における本震による火災で原因が特定された108件のうち、電気関係の出火が過半数を占めているのが電気関係の出火であるとの説明がなされていることからも、電気機器による火災は軽視できないことが伺えます。
出典:経済産業省:感震ブレーカーの普及啓発https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2015/10/20190408-1-1.pdf
実際に起こった、マンション火災の実例
さて、ここからは、実際に起こった火災発生事例をみていきましょう。どんな家事が起こったのか、火元は何か? 原因は何か? がわかることで、今後の対策に生かし、火災防止に一役買ってもらえれば幸いです。
タバコの不始末で布団に火が付き火災が発生
まずはこれです。
発火原因:タバコの火の不始末
被害状況:布団に火が付き、居室の照明、エアコンが熱で溶けた
対 応:本人が外出しており、消防隊が玄関扉を壊して、消火
活動を行う。
出火原因で、2番目に多いたばこの火です。燃えカスが布団について出火しています。しかし本人が知らない間に消防隊が駆け付け大事には至らず終わっています。
本人死亡後、タバコが火元となり火の出火で、和室全焼
こんどはこれです。

被害状況:リビング感知器・天井、和室照明器具・壁紙
対 応:警察・消防署にて、消火・救助活動を行うも、本人死亡が確認される。
布団の中でご本人に不幸があったようです。これでは、防ぎようがないですね。
充電中のモバイルバッテリーから発火した。
電気を使う器具で多いのがモバイルバッテリーです。こんな事案があります。

被害状況:カーペットが焦げた程度
対 応:水を含んだ毛布を掛け鎮火、幸い異変に気付いたのが早く素早い対応が行えた。
予防方法:モバイルバッテリーの不具合をあらかじめ把握するのは難しく、使用する際は目を離さない、可燃物の近くにはおかないなどの対策が必要
電気ストーブに衣類をかけてしまい、焦げて煙が充満
誤って電気ストーブに衣類をかけてしまった。そこのあなたも覚えがありませんか?
被害状況:煙が充満したのみ、被害はなし
幸い大事には至りませんでした。衣類が自然と落ちてしまったのかはわかりませんが、気をつけましょう
カセットコンロの火から煙草に火をつけようとして発火した。
これはライター替わりにカセットコンロに火をつけて服に火が燃え移った例です。
被害状況:本人の服と絨毯に火が燃え移る、本人は入院、他住戸への被害はなし
対 応:お風呂の水で鎮火、消防署及び警察が出動
バルコニーにあった吸殻入れのバケツから出火
これもタバコ関連です。吸い殻入れから出火した例です。
被害状況:バルコニーの床が火災の熱で変色
対 応:消防署員より鎮火
対策:吸い殻入れにいれたら安全と思うことも多いでしょう。でもそうではなかった。大事に至らず不幸中の幸いです。
天ぷらを揚げている最中に寝てしまった際に出火
調理中の事故で多いのが、てんぷら調理中の事故です。油を高温にする料理です。常に出火の危険と隣り合わせです。
被害状況:キッチン周りのクロスが焦げる
対 応:居住者で鎮火
天ぷらを揚げている最中に眠ってしまう。本人もしようと思ってしたわけではないでしょう。でも私たちも料理中につい転寝、なんてことはよくあります。気をつけましょう
居住者自身による放火が原因で出火
これは放火の例です。
経 緯:火災警報を受信し、非常ベルに気づいた別の居住者からの通報で、
被害状況:不明
対 応:消防署及び警察が出動、鎮火し本人は逮捕
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。感想、疑問、指摘などなんでも結構です。是非コメントをお願いします。(↓です) 今後の運営に生かしていきたいと思います。

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