植栽の枯れ補償は適用されるか、竣工当初から幹を覆う藁を開いたら虫食いを発見! 

I was surprised when I opened the straw covering the trunk and found fresh wounds on the trunk. トラブル
植栽の幹を開けたらびっくり、ぽっかりと空いた穴

今日は、竣工後1年程経って、それまで藁に覆われていた植栽の幹の藁を取り除いたところ、痩せほそり害虫が巣くっている状態であったことがわかった件について、管理組合・施工主・管理会社、どこの責任か問題になった事案を取り上げます。この事案を通じて、どうやったら未然に防げるのか、また枯れ補償を利用した対応策をお伝えできたらと思います。

この記事は、竣工後間もないマンションに住んでいる組合員の方向けに
書いています。

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竣工時のマンション植栽の枯れ補償とは

マンションの共用部分の植栽(植物の栽培)が枯れた場合に、管理会社や施工主がその補償責任を負う制度のことです。

補償内容や範囲、金額などは個別の契約や規約によって異なります。

一般的には、植栽が枯れた場合には、枯れ補償は、引き渡し時の状態に戻すための、同等の植物への捕植、植え替えが一般的です。

植栽(木)の幹の状態に気が付かなかった住民、施工主・管理会社

マンションの竣工後、住民が住み始め、竣工後1年が経ったマンションで起きたことです。
施工主がアフター点検の一作業として、植栽(木)の幹に覆われている藁を取り除きました。
植栽には、害虫が発生し、所々虫食いの穴があいている状態でした。
藁をはぎ取るまで、目に触れることはなく住民、施工主・管理会社も発見できませんでした。

住民側の見解、施工主、管理会社側の見解が分かれる

住民側の見解

管理組合は今まで発見できなかっただけで、竣工当初からのものである。

施工主側の見解

施工主からは幹われであり、アフターサービスの対象外である。

管理会社・植栽管理会社の見解

発生時期は特定できず、原因は不明で、まずは害虫被害の広がりを防ぐ対策(薬剤散布等)が必要、発育不全については、土壌改良を行う必要がある。管理会社として、適正な対応を取っている。

交渉の経緯

竣工当初、引き渡しの際、植栽(木)の幹は藁で覆われていました。1年程たって、植栽業者が藁をはがしてみたところ、害虫に蝕まれており、かつ発育不全に陥っていたことが判明しました。

管理会社から、理事会へその旨報告がありましたが、理事会側は、管理会社に植栽維持管理を委託しているので、植栽の植え替え・土壌改良を管理会社負担で行う要望をしました。
管理会社からは、一部植え替えする妥協案の提案をうけましたが、理事会側は拒否しました。
管理会社並びに、植栽会社の見解では、害虫について発生時期は特定できない、発育不全の対応については土に栄養を与える土壌改良が必要とのことでした。

結果

住民側の要望が通り、植え替え費用、土壌改良費用を管理会社サイドを行うこととなりました。

★予防策 枯れ補償を確認しよう

この例では、管理組合の費用負担はなく解決されたのですが、特に竣工後の最初のチェックは、早いうちに行うことに越したことはありません。
植栽管理は剪定、施肥、消毒等を行いますが、先程の例のように、わざわざ藁を取ってまで点検を行うわけではありません。竣工後早いうちにチェックを行い、異常かないかどうか確認すべきでしょう。
今回、早いうちに気づけば、争いにならず、施工主において植え替え等の対応が取られたと思います。
また、植栽は建築物ではないので、天候、土壌等による枯れ、害虫による被害が起こり得ます。

枯れ補償を確認する

枯れ補償とは、植栽業者が行った、植えられた植栽に、適正な手入れ(水やりや日当たり等)を行ったにも関わらず、成長または枯れてしまったりした場合、植栽業者が無料で植え替えを行う補償制度です。

しかし、工事を発注した業者ごとに枯れ補償の条件が異なるため、枯れてしまった後に「弊社の枯れ補償の適用条件を満たさないので適用はできない」と言われるケースがあります。

また職人さんが一人で行っている等、枯れ補償を書面で交付しないところもあるようです。書面で交付してもらい、必ず確認するようにしてください。

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