今回は、若い世代(20代~30代)の人が、マンションに住むメリット・デメリットを、賃貸マンションと購入する場合、一戸建てやテラスハウス・アパート等に住む場合、シングル・夫婦二人・家族で住む場合とで、較べてみました。住まい選びの参考にしていただければ幸いです。
この記事は以下の人向けに書いています。
・分譲マンションに住もうかどうか検討している人。
分譲と賃貸 それぞれのメリット
分譲マンションのメリット
保有期間が長く資産価値の上昇場面に巡り合う可能性が高まる
区分所有権を持つことで、将来的に資産としての価値が上がる可能性があります。
特に若い世代は、数十年マンションを保有し続けることで、資産価値が高まる時期にめぐり合う可能性が高まります。
管理組合の運営に参加でき、管理向上や適切な修繕にも関与できる
マンションの管理組合に参加できるため、共用施設や建物の管理に直接関与できます。
賃貸マンションはお部屋や設備を使用する権利だけですが、区分所有の場合、使用・収益・処分・管理ができるのです。理事会の役員になり管理組合の運営に積極的に関与することや、修繕委員となって、マンションの資産価値の維持のために修繕に関与することもできます。
お部屋内のリフォームが容易
マンション内の改装やリフォームを、所有者の責任において行えるため、自分の好みやニーズに合わせて住空間をカスタマイズできます。賃貸マンションでは、オーナーの意向があり、自由にリフォームができません。
(ライフプランに合わせたリフォーム例)
例えば、結婚し子供が二人生まれて、そろそろ家でも買うかと考えてマンションを購入したとします。
●結婚しマンションを購入 → 二人の個々のお部屋とリビング(2LDK)
●子供が0歳~6歳頃: 子供部屋を作らず広いリビングで過ごしたい
→ 23畳くらいのリビング+2部屋 (2LDK)
●子供が6歳~18歳頃: 子供部屋を二部屋作ります。
→ 14畳リビング+5.5畳子供部屋+5.5畳子供部屋+2部屋 (4LDKに変更)
●子供が独立し再び夫婦二人で生活 広いリビングで過ごしたい
→ 23畳くらいのリビング+2部屋 (2LDKへ戻す)
自分で住まない場合お部屋を貸すことが可能
自分が住まなくなった場合、お部屋を貸し出すことができます。賃貸マンションはできません。
賃貸マンションのメリット
初期費用が比較的低い
入居に際し、初期費用が低いのが、最大のメリットでしょう。
また、入居時に敷金・礼金の支払いが必要ない場合もあります。
入居後の維持費用がほぼない
修理やメンテナンス費用がほぼないのもメリットです。但し、自分が壊したり破損させた場合、自己負担になります。また、保険に加入することを条件としている場合もあります。
転居の自由度が高い
賃貸借契約を解除し転居でき、持ち家に比べ自由度が高く、仕事や生活の変化に合わせて柔軟に引越しできます。
会社員の場合:家賃補助の対象になることもある
会社員の場合、福利厚生制度で、家賃補助であったり社宅扱いにできたり等、メリットがあります。
どちらが良いかは個人のニーズや状況によりますが、一つの場所に住み続けるのではなく、生活スタイルや仕事の状況に応じて転居する場合は賃貸マンション、長期的な住まいや投資を考える場合は分譲マンションが適している場合があります。
一戸建て等に住む場合と比較した場合のメリット・デメリット
メリット
豊富な共用設備が使える
多くのマンションには共用施設があり、応接室、コミュニティルームなどは特に多くのマンションにあります。
また、ジムやスタディールーム、公園、ベンチ等がある場合があります。
マンションの共用設備はリーズナブル
もちろんこれらの設備を維持するために管理費を支払うのですが、一戸建ての場合は、一人がお金を出す=その人(家族)が使う となり、必ずしも効率的に使うわけではないのです。応接室やコミュ
ニティルームを毎日一人が使うわけではありませんし、エントランスの植栽も一人の趣味の為にあるわけではないのです。マンションでは、一棟のマンション区分所有者がお金を出し合い共用部分はそれぞれ使うわけですから、効率的に利用する意味では、リーズナブルであると言えます。
セキュリティ
マンションでは、セキュリティ対策が整っていることが多く、防犯面での心配が少ないです。機械警備や個別防犯をセキュリティ会社と警備契約を締結しています。
エントランスドアや勝手口等、侵入経路になりうる箇所には防犯カメラが設置されており、不審者が侵入しずらくなっています。
メンテナンス
マンションでは、共用部分のメンテナンス費用が管理組合によって分担されるため、個人で負担する必要がありません。
組合員が管理組合に納入する管理費の一部で、メンテナンスや管理業務が行われます。
維持修繕
多くのマンションでは、共用部分の修繕は、長期修繕計画という管理組合の修繕計画書を基に実施されますので、区分所有者個人で行うことはありません。また修繕を行うための修繕積立金を管理組合に積み立てる必要があります。
あくまで共用部分の修繕を積み立てるので、お部屋の中の修繕・リフォームは個人で行うこととなります。
交通の便
都市部や駅前に位置していることが多く、駅やバス停などの公共交通機関へのアクセスが良いです。
デメリット
スペースの制約
一般的に一戸建てに比べて、室内の広さや収納スペースが狭いことが多いです。
プライバシーの制約
壁が隣の住戸と共有しているため、隣人の音や生活音を気にする必要がある場合があります。
管理組合のルール
マンションでは、管理組合が設けられており、一定のルールを守る必要があります。これにより、自由度が制約される場合もあります。
共用部分の利用制限
共用施設の利用には制限があり、混雑している場合には利用できないこともあります。
一戸建との比較
一戸建て等に住む場合と比較すると、分譲マンションのメリットは共用設備の豊富さやセキュリティの高さが挙げられますが、一方、デメリットとしてはスペースの狭さやプライバシーの制約があります。また、アパートに比べると管理組合のルールや共用部分の利用制限はあるものの、メンテナンスや修繕費用を分担できる点はマンションの利点です。
シングル・夫婦・夫婦+子供2人 居住形態別のメリット・デメリット
分譲マンションに住む人は様々です。一人暮らしであったり、家族で住んだりします。ここではそれぞれの居住形態別に分譲マンションに住むメリット・デメリットを書いていきたいと思います。
シングルの場合
メリット
セキュリティの強化
アパートや下宿等に比べ、侵入防止などセキュリティの強化で犯罪発生の頻度が低い、火災・地震等各種災害の被害や抑止効果があるなど、セキュリティ面のメリットが多いです。
他、以下の特色を持っています。
掃除やゴミ出し等、生活利便性の充実
ワンルームマンションの場合、掃除やメンテナンスが比較的簡単で手間がかからないメリットがあります。また、清掃員による清掃が行われるので、廊下や共用エントランスが綺麗な状態で暮らすことができます。
通信設備(Wifi インターネット)の充実
マンション内でのインターネット環境を標準装備
24時間換気など、部屋環境を快適に保つ工夫
宅配ボックス等、留守がちであっても宅配物を受け取れる
デメリット
スペースが限られる
1人暮らし用に3LDKのお部屋を購入するのはもちろん可能ですが、予算の都合もあります。その点、同じフロア面積で一戸建てやアパートと比較すると割高になりがちです。したがってスぺースが限られしまいます。
他のデメリットが考えられます。
騒音が聞こえやすい(マンションの構造や最上階か、角部屋かでも異なります)
住民同士のコミュニティの希薄
夫婦二人・カップルの場合
メリット
ほとんどが上記のシングルで住む場合と重なりますが、以下の特色があります。
大人数で住むよりも広いスペースを確保することができる
プライバシーの確保が比較的容易である。
マンション内の施設や周辺環境の利便性が高いことが多い。
. セキュリティ対策がしっかりしているため、安心感がある。
デメリット
趣味によっては制限を受けることもあります。
・ワインセラーがほしい
・コレクションの貯蔵庫がほしい
・楽器を演奏したい(ピアノ・バイオリン・琴・・)
・ペットを飼いたい・・等
家族4人の場合
メリット
多くの部屋や広いリビングスペースがあるため、家族が快適に生活できる。同世代が多いマンションであれば、交流も生まれやすい
マンションの共用施設や周辺環境の便利さを活用できる。
セキュリティがしっかりしているため、安全面での心配が少ない。
デメリット
上記と重なる部分は省略しますが、戸建てと較べて一番違うところは集合住宅に住み、共同生活であるということです。
また、一番のデメリットはスペースの問題だと言われます。戸建てに比べ、収納に困ることがあります。他、騒音や臭いに悩まされる、自由に遊ばせる庭がほしい(専用庭付きであればOK)等があげられます。
共用スペースの利用等、ルールを守って生活することが求められ、窮屈だと感じる人は住みにくさを感じるかもしれません。
多人数での生活のため、騒音や臭いが他の住人に影響を与える可能性があるため、配慮が必要となる。
隣人との共有スペースの使用や予約に制限がある場合があるため、利用に制約が生じることがある。
マンションのスペースが限られているため、必要な物の収納には工夫が必要である。
若い人の分譲マンション暮らしのメリット・デメリット
今までみてきたことをまとめると以下のとおりです。
独立感がある
マンション暮らしは一人暮らしやパートナーや友人との共同生活を楽しむのに良い環境です。自分自身の生活スタイルで生活できます。
施設やサービスが充実している
多くのマンションには共有施設やサービスがあります。例えば、フィットネスジム、ラウンジ、コミュニティイベントなどがあり、これらを利用することで新しい友人や趣味を見つけることもできます。
マンションコミュニティで他の住民と繋がれる
マンションコミュニティと呼ばれています。マンションに住んでいる人で自治会を組織している場合、当てはまります。マンション内で、挨拶を交わすだけの関係からきっかけは様々です、ご近所さんどうしで立ち話、同じ年代の子供さんを抱える子育て世帯で、近所の公園に遊びに行ったら話すようになった等々です。大人数で暮らすマンションならではの付き合い方ができます。
アクセスが便利
多くのマンションは都心部や交通の便の良い場所に位置しています。公共交通機関や主要な道路へのアクセスが良いため、出かけるのが簡単で便利です。
メンテナンスの手間が少ない
マンションでは、外部のメンテナンスや施設の管理は通常、管理会社が行っています。そのため、草取りや建物の修理など、自身で行う必要がないため、手間や負担が軽減されます。
セキュリティが強化されている
マンションはセキュリティが強化されている場合があります。エントランスにはオートロックやセキュリティカメラが設置されていることが多く、外部からの侵入や不正な行動への対策が取られています。
生活費が抑えられる
気密性・断熱性に優れたマンションは光熱費などの生活費を抑えることができます。
安心感がある
マンションは周りに住人がいるため、防犯面での安心感があります。また、不在時にも近隣住人が目があり、セキュリティ上のメリットがあります。
若い人の分譲マンション暮らしのデメリット
経済的な制約
マンションの購入は通常、高額なものです。若い人にとっては手頃な価格帯の物件が限られることがあります。また、初めての一人暮らしには初期費用や生活費の増加による負担も考慮しなければなりません。
狭いスペース
多くのマンションは限られたスペースを提供しています。特にワンルームタイプですと、収納するスペースが限られているため、無駄なものを持つことができません。
明るさと自然光の不足
他の建物に囲まれている場合、十分な自然光を得ることができません。同じマンションでも、上層階と下層階とで採光環境が異なります。そして、室内が暗く感じることがあり、精神的な健康に影響を及ぼす可能性があります。
隣人との生活音
マンションでは壁が薄いことが多く、隣人の生活音や音楽、話し声が聞こえやすいことがあります。特に若者が集まるマンションでは、深夜まで騒がしい状況になることも考えられます。
プライバシーの制約
マンションは一つの建物内に多くの住戸があるため、周囲の住人との間にプライバシーの制約を受ける場合があります。特に共用施設(エレベーターや廊下)や壁が薄い場合、他の住人の生活を気にしなければならないことがあります。
駐車場の不足
マンション周辺に駐車場が限られている場合、若い人が車を所有している場合は駐車場を確保しづらいことがあります。
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