夏、お子さんの遊びに行く先で困ったことはありませんか?
感染症のこともあり、プールのような混みあう場所も避けたいし、熱中症も心配だ。
そんな時、子供たちをベランダ(バルコニー,ポーチ等)で水遊びさせたいと思ったことはありませんか?
マンションは、集合住宅ですので、子供たちをベランダで水遊びをさせることは、周りの住民の生活に配慮しないといけません。仮に誰からも注意されなくても、子供の嬌声、足音、そしてプール遊びをしたときの水音、近隣に聞かれていると思ってください。
でも、暑い夏の日には子供たちは、外で遊びたいという願望があります。そして、親たちは自分の家のベランダを利用して子供用のプールを設置することを考えるのですが、これは非常識な行為なのでしょうか? プールを設置する際、どんなことに気を付けないといけないのか、よくあるトラブル例を基に、考えてみたいと思います。

この記事は、以下の人に向けて書いています。
・マンションのベランダに子供用のプールを設置して遊ばせたい親、保護者
そもそもベランダにプールを置いていい?
ベランダにプールを置いていいかどうかは、管理規約の使用細則(使用規則)を見ればわかります。自分のマンションがどうなっているか調べてみましょう。
ベランダは専用使用部分といって、マンション全体の持ち物ですが、各専有使用部分の所有者等が使用してもよい部分にあたります。
設置がダメなパターン:このように書かれていたら禁止されていることになります。
(専有使用部分および専用使用部分の使用)
第●条 ●●マンションの各専有部分の所有者及び占有者ならびにその家族(以下「居住者等」という。)は当該専有部分及び当該専用使用部分の使用にあたり、つぎの行為をしてはならない。
・・・
(●)バルコニー・ポーチ・アルコーブに、ビニールプールを設置すること
他の居住者に迷惑を掛けなければいいよのパターン
特に禁止はされておらず、設置が可能と判断できます。
(専有使用部分および専用使用部分の使用)
第●条 ●●マンションの各専有部分の所有者及び占有者ならびにその家族(以下「居住者等」という。)は当該専有部分及び当該専用使用部分の使用にあたり、つぎの行為をしてはならない。
・・・
(●)その他、公序良俗に反する行為、および他の居住者に迷惑、危害をおよぼす行為をすること
プール遊びの良いこと
まず、ベランダで子供がプール遊びをすることは、いくつかの良いことがあります。
安全である! 周囲から隔離されたプライベート空間での水遊び
第一に、安全性が高いことです。ベランダは一般的には封じられた空間であり、周囲にはフェンスや手すりが設置されていることが多いです。そのため、子供が外に出て交通事故や他の危険にさらされるリスクは少なくなります。また、プールが近くにあることで、親が子供を常に見守ることができ、安心して遊ばせることができます。
階数や周囲の環境は影響しますが、高層階であれば、周囲の視線や盗撮などを気にすることもなくなります。
普通のプールまたは海水浴場は人が沢山いますが、ベランダにプールを置けばプライベートビーチ
ある意味コンパクトなプライベートビーチです。普段、物置や洗濯物を干したりする、日常的なスペースがプライベートビーチに早変わり
遊びのヒント
水遊びで、子供たちの創造力や想像力を刺激する遊びができます。また水の中での自由な動きは、子供たちに普段とは違う体験を得られ、充実感に浸れます。
水鉄砲や浮き輪などのおもちゃを使って遊ぶ
子供たちのはしゃぐ姿が目に浮かぶようです。
水鉄砲で水を掛け合ったり、浮き輪を浮かべて、身体を浮かせてみたり
たのしい光景が目に浮かびますね。
水の中でシュノーケリングやお魚の真似をする
水に潜れる深さがあれば、普段と違う水中の光景に驚き、好奇心をくすぐられます。
年齢別の楽しみ方
0~1歳児:
沐浴、ジョウロ遊び、注意点(倒れて水の中に突っ伏て、顔が水の中にはいってしまわない、常に支えてあげてください)
2~3歳児:
ジョウロや水鉄砲などで遊べる年齢ですね。プールの中に滑り台があればとても喜びます。でも親御さんもついていて、溺れたり水を飲んだりしないよう注意してあげて下さい。また、嬉しくて歓声をあげる場合、「ここはプールや海じゃないからね。静かにしようね」などと、諭してあげてくださいね。また、水鉄砲でベランダ外に飛ばさないよう注意してみていましょう。
4~5歳児:
泳ぎ(バタ足の練習、歩き等)ができる年齢です。シュノーケリングを使った水中の宝探しも面白がります。ベランダに日が差し込む場合、日焼け防止の日傘や、オイルを肌に塗る等対策をしましょう。
プール遊びの気をつけること
一方で、ベランダでプールを使うことにはいくつか気をつけないこともあります。
マンション内の他の住民に、迷惑をかける可能性があるということです。
キーワードは、「歓声・排水・水しぶき・熱中症」です。
水の音や子供たちの声が響く
子供たちが、騒いではしゃぐ声、嬌声は親なら我慢できるものですが、お隣やご近所さんが聞いたらどう思われるでしょう。
水をバシャバシャする音も同じです。
昼間だから良いだろうと思っていても、時差勤務、夜間勤務で昼間寝ている方もいるかもしれません。また、子供の声はキーが高く、声も大きいですので、寝ている人にとってはもちろん、普通に起きている方にとっても、迷惑になる可能性があります。
子供たちに、「ここはマンションだからね。海やプールじゃないからね、静かにしようね」といっても、どうしても言うことを聞かないことが往々にしてあります。心を鬼にして、言うことをきかないとプール遊び出来なくなるよと、今期強く言い聞かせる必要があります。マンションという集合住宅に暮らすのであれば、周りの人の迷惑になる行為も教える必要があります。
ベランダに水がこぼれ、排水がうまくいかず、階下に漏水する可能性
水遊びをするということは水が跳ねます。階下に飛び散る可能性もあります。
水鉄砲も外に向かって打つかもしれません。水鉄砲は控えるよう言い聞かせることも必要かもしれません。
また、水遊びが終わり、水をどうやって抜くかも問題です。下に、ベランダの避難口を写真があり、赤線のところまで水が溜まった場合、隙間から階下に水が滴り落ちる可能性があります。避難口はベランダに大幅に水が溜まることを想定していませんので、プールの水を排水する場合は、排水口に直接水を流すか、雨が降った程度に排水するか、配慮が必要になってきます。
また、マンションでは、雨水を流すための排水となっており、プールの水のように大量の水を流すことは想定しない構造になっています。一気に水を流すと、逆流したり、階下の排水口から水が溢れることがあります。時間をかけて少しずつ流すか、バケツでお風呂場にもっていき流す等、遊び終わった後の排水には注意しましょう。
熱中症の心配
夏、特にベランダは直射日光にさらされます。都市部であれば、更に気温があがります。水遊び中の熱中症に気を付けましょう。
小まめに休憩をとる。冷房の効いた部屋の中とを行き来する。飲み物をすぐ飲めるようにする。
日差し除けのビーチパラソル(設置できればですが)、できなければ、もの押し竿に、遮光できるシートを置く方法もよいかもしれません。
周囲に気を配りながらベランダを活用し、遊びを満喫
ベランダでプールを置き水遊びをすることは楽しいのですが、周囲に気を配ること、ベランダという、普段過ごす部屋とは別の環境であること、マンションの特性上、排水に気を配ること等、注意することはあることがわかりましたね。
ベランダでのプール利用は、非常識と言える場合もあれば、適切に配慮することで問題ない場合もあります。重要なのは、他の住民との共同生活を尊重し、配慮することです。マンションでの生活では、一人一人が他の人々とのルールやマナーを守ることが求められます。そうすることで、みんなが快適に暮らせる環境が保たれるのです。
Enjoy the fun of playing in the water!
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。感想、疑問、指摘などなんでも結構です。是非コメントをお願いします。(↓です) 今後の運営に生かしていきたいと思います。

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